月別アーカイブ: 2012年11月

メディアとか

November 14th, 2012

数日前に東京ピストルの草なぎくんが家のカギをなくした話がfacebookで盛り上がっていた。流れをかいつまむと、カギをなくして家に入れず外泊、翌日不動産屋でスペア借りて開け、でもその日にまたそのスペアもなくしてまた外で一泊、カギ交換しかないけど特殊なカギだから2週間かかると言われ、PCも家にあるから唖然、でも結局その日にエレベータ会社が開けられた!みたいな話。彼の語りとキャラもあいまってなかなか秀逸だった。あと先週は大学の売店のおばちゃんが間違ってプリン4000個発注しちゃってめちゃくちゃ困ってたら学生がどんどんバズって買い支えて、すごい売上立っちゃったって話があったけど、こういうのも好き。失敗をみんなで支えて解決したり、みんなで学んでみんなで笑う、というのはいいなと。

それを思い出して一人ブレストしたのが、生活上のあらゆる「失敗と対策」がたまっていってみんなで使える情報媒体みたいなもの。携帯なくした!とか、遅刻して言い訳必要なんだ!とか、醤油入れるつもりがバルサミコ入れちゃった!とか、何でもいいんだけどトラブったらそこにいって、yes/noとかたどっていくとだいたい何でも解決できるみたいな深い構造になってて、みんなでアップデートし続けるウェブ辞典みたいな。個人の知恵だけじゃなくて商売の人も登録してってレビューもたまるとか。途中から課金する形とかにしたら、困ったときだからお金高く払ったりして、それっていわゆる足下(見る)ビジネスだなあとか。そういうのってもちろん信用が大事だから、情報の質を担保するためにリアルに汗をかく人は必要だよなとか、意外と真面目なNPOが運営したりして、とか。
実際はもっと目的絞らないとうまくいかない気もするし、別にgoogleとFBやtwitterでいいって話な気もするけど。まあこういうこととりあえず考えるのが趣味みたいなものでして。。

ちょっと話は違うけど、昨日とあるミーティングで雑誌社の方と話していて改めて思ったのが、雑誌もitunesみたいに、記事ごとページごと写真ごと、に買えるようにならないのかなということ。先週は遅ればせながら初めてipadで雑誌を一冊ごとに買ってみたりしたけど、やっぱりどうも気持ち悪い。本や漫画ならタブレットめくるのもいいんだけど、雑誌だと紙を画面に置き換えている感じが尚更しっくりこない。誰々さんの連載記事をまとめて買いたいなあとか、NY行くなら色んな雑誌の最近の関連記事をまとめて買えたらいいなとか素直に思うし、住宅リノベの仕事なんかでも、設計者もお客さんも色んな雑誌積んでたくさんポストイット貼ったりしてるのを見ると、今の時代にはどうもしっくりこない。僕は電子書籍の流れとかほんとに詳しくなさすぎるので、どうせけっこうあるんだろうと調べてみたら、そういうバラ記事購入とかは、全くないわけじゃないけどまだほとんどない。

権利関係を解くのが難しいのは当然だし、収益構造が厳しくなると考えるのが自然ではあるし、既存事業の形とのコンフリクトもあるだろうけど、そろそろ雑誌も、最初からバックナンバーコンテンツの電子バラ販売を前提に、仕組みや編集、権利の構造なんかを組み立て直していった方がいいんじゃないか、成立する方法って本当はあるんじゃないかと思ったりした。単にウェブ前提にシフト、みたいに考えていくとそれってウェブマガジンじゃんとかいう話になるわけだけど、なんとなくウェブメディアというとウェブ前提の収入イメージからコンテンツコストを設定してつくる感じになる。でも紙でしっかりつくっている雑誌が濃い内容をつくって出しつつ、半年後あたりから過去記事をうまく細かい単位で課金して売ったらまあまあ儲かるような気がしないでもない。その場合は出版社が各々というよりは誰かがとりまとめてプラットフォームにすることになるのかな、とか。
まあどうせ「そんな簡単なことじゃねえ!素人が!」と言われる話なんだろうけど、一度それはそれでどういう構造なのかきちんと知りたくなっているので、誰かよくわかっている人に教えてもらえたら嬉しい。このあたりは今後勉強してきたいところだし、何かある気がしている。

自分の仕事寄りで言うと、空間設計の世界では、おもしろいアイディアほどいっぱい広がる方がいいのに、設計者の名前がついて雑誌とかに載ったアイディアは、似たことやるとパクりだと批判される、ということに違和感を持っている。音楽なんかでももちろん同じことはあるんだけど、空間は音楽と違って複製流通しにくいので、少し違うはず。意匠権ていうのもあるけど、超めんどくさそうだし。これから設計者のビジネスモデルは変わらざるを得ないので、いいアイディアが自然に広がって、そのアイディア出した人が価値相応の報酬を得られるようなかたちを考えたいというテーマを持っている。多分、ネットとかメディアとかの仕掛けと、価値評価と権利構造の仕組みとかを組み合わせて解いていくのだろう。それを楽しくおもしろい形で何か事業にできないかと思っている。リアルな空間を快適に人間的に保っていくためにも、デジタルなりメディアなりの流れにはきちんとついていってアイディア出していかないと、その目的が最終的にうまく果たせなくなるし、同時に自分は役立たずになっていくという危機感を持っている。



© 2018 ATSUMI HAYASHI BLOG |
快楽サステナブル Design by The Up!
PAGE TOP