世の中変えるには

March 31st, 2012

100人のグループを1次会から2次会に移動させるのは大変だ。10人くらいなら叫んだり引っ張ったりして勢いで連れていけばなんとかなるけど、100人になるといくら叫んでも簡単には動かない。”大きな組織が重くてなかなか変わらない”というのはだいたいそのイメージ。つまり基本的には仕方ない。

それでも動かすための方法はいくつかある。ひたすら怒鳴る、遅いヤツに罰ゲームを課す、尻たたき役を数人任命する、早くついたヤツだけ美味しいものが食べられるようにする、その他ゲーム性を持たせる等。
今まで僕は、なかなか動かない人々と2次会の店からのせかし電話の間で焦ったり叫んだりする経験を数多くしてきたが、基本的には1次会の会場を出る前に「うまく動く状況」をつくっておくことが大事であり、特に2次会がただの”続き”でなく、次なる楽しく魅力的な場があるんだという空気をつくることが基本になる。設定がゆるいままでいったんズルズル動きだしてしまうと、後からなかなか収集がつかない。

つまりワクワクするビジョンを示し、その上である程度の役割や仕掛けをつくっておくということがきちんとできれば、ある程度オートマティックにコトは動いていく。マネジメントというのを大ざっぱにそう捉えている。
大きな会社だと、MBA持ってる人やコンサルタントに対して、移動の道筋を考えたり誘導の役割分担を決めたりということを期待したりする。確かにそうしたシゴトには一定の価値がある。さらにこれが政治になると1億人を動かす話なのでそれは大変だろう。ビジョンもルールも役割もかなりうまく定めないとわけがわからないことになって、そもそも大半の人々は今の場所から動こうとしないし、動いても逆方向にいっちゃうヤツとか、意味不明に叫んだりケンカするヤツや、酔っ払って動けないような人もわんさかいる。そうした中での官僚の役割は、詳しくは知らないけど、移動のルールづくりや間違えたヤツへの指導がメインといった印象がある。それももちろん重大な価値がある。

でもやっぱり向かうべき先のビジョンの設定は何より重要で、そこに魅力や納得感があったら自然とみんなノリが変わって「いえ~い!行くぜ!」「わたしも行くわ~!」「っしゃあ!」となるはずで、そこを知恵ある人たちがどんどんやるべきだ。身軽で気合入ったベンチャーがその役割を担う今、政府もせめてもっと応援した方がいい。

それにしても今日知った「レバ刺し禁止」の話など聞くと、ルールメーカーも人生をもっと謳歌しないといかんなぁと思う。何かを判断するとき、議論の各論に入る以前のマインドでだいたいは決まってしまう。僕が知る限りキャリア役人にはナイスガイが多く、プライドが無駄に高い人もたまにいるけど、みんな賢いし「話せばわかる」人が多い。でもなんとなく「ワクワクすることを真剣に考える」ということはしていないんだろうな、という印象はある。遊びがうまい人も少ないという印象があって、それが日本をつまらなくする危険、さらには長期的に日本の価値を減ずる危険を感じることがある。
かつて官僚がノーパンしゃぶしゃぶに行って問題になったが、それは本来、接待が問題であってノーパンは問題ではない(顰蹙覚悟)。むしろ官僚がアホなことやしょうもないことの、良い部分とよくない部分を理解するという意味ではポジティブであった。かもしれない。

世の中変えるにはいろんな役割があって、地道に叫んで盛り上げていくメッセンジャーもいれば、街中のスピーカーでメッセージングするマスメディアもいる。ベンチャーの動きを見て立ちあがり、大きな軍を引き連れて移動する大企業。アートの役割もある。そして全体を仕切る政府・・
未来へ向かう「大移動」を仕掛けるリーダー役はずっとしばらくベンチャーたちだったけれど、最近とくに、社会起業家と言われるような人たちが、その役割において新しい大きな存在になってきたなあと思う。それを動かすためのおもしろいアイディアや表現を出すクリエーターたちも、影響力を増していると思う。消費的な古いタイプは別として。

ちなみに僕は今は、小人数で肩組んでいえ~い!と移動する感じスケールでやっているけど、もっと大勢でどど~っとハイテンションで大移動して、で周りもなんだなんだ?と言うような感じもいいな~と思ったりもします。人々を巻き込んでいけるようなビジョンをつくらねば!と思います。





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