欲しいもの

August 14th, 2014

「この街に欲しいものは何ですか?」と聞くと、多くの人が「カフェと本屋」と答える。
街づくりや開発のときのアンケート等での話。
実際にみんながどのくらい使うかどうかは別として、カフェと本屋はみんな欲しいということだ。

ところで、
「欲しいもの」
「幸せになるもの」
「よく使うor関わるもの」
 あるいは「お金を落とすもの」

どれも必ずしも同じではない。
モノでも家でも、コーヒー屋でも、はたまた異性でも。

マーケティングとは欲しいものを目の前に出すこと。
あるいはお金を落とすようにするノウハウ。
その世界では今のところ、欲しいものをつくる人や
欲しい気にさせる人がデキる人ということになっている。

僕がもっともやりたいシゴトは、幸せになるもの、に気づかせること。
そこが一番で、その上で、それを欲しくなるようにし、お金もちゃんと落ちるようにする。
この状況がつくれれば、サステナブルというやつになる。

資本主義社会のシステムは、我慢からの解放を進め、
面倒なことは減って、選択肢も増えた。つまり自由の実現。

だが自由と幸せも、互いに矛盾することがある。
欲しいものを手に入れる自由が広がることは、
「幸せになること」と同じではない。

今のような自由な世の中では「規制」というのはネガティブに聞こえるが、
ルールというのは前向きで創造的なものでもある。
自由というカオスもいいが、ルールがあるから面白いことも色々ある。

幸せな場をつくるためには、その場の設定が上手いかどうかが大事だ。
いいパーティーをつくるにも、いい世の中をつくるにも。
偉大なリーダーたちはクリエイティブなルールをデザインしていく。

ちなみに、冒頭の「カフェと本屋」はどちらも、
コンビニやドラッグストアなんかに比べて儲かるものではないから、
”みんな欲しい割には” 意外とできにくいものでもある。
「欲しいもの」と「できるもの」も、違う。





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