まじめなネタがマンネリ化してきたので、ちょっとしょうもないネタを。
批判されるのかな・・まあいいや。
数週間前、ある飲み会に参加した。それはいわゆるGからはじまるカテゴリーの会合であった。前日に昔の会社の同僚から「明日空いてない!?30代後半の男が一人必要なんだYO!」と言われて、たまたま空いてたし、その彼(もう100人を超えるような会社をやりながら、まじめな結婚相手探しにも勤しんでいるという立派な男である)ともしばらく会っていなかったので、「あ、おれ40だけど・・」とはあえて言わずに、行くことにしたのだった。
こちらも一応未婚ということで、そういう食事会的な素敵会合には今でもたまに呼ばれ参加することはあるので、17歳の第一回目から数えると必然的にかなりの回数参加していることになる。それだけ場数をふめば、本来不器用な僕でもある程度、場の空気をうまく回していくことは慣れているつもりだった。しかし今回僕は、今まで経験したことのないミスを犯したのである。僕はその場で「女性を”泣かして”しまい」そして「参加女性全員が一気に退散」という恐るべき状況を起こしたのた。
経緯はこうだ。先に集まった男子たちでしばし自己紹介や互いの仕事の話など。いい仕事をしてる魅力的な人たちだった。やがてきれいなOLさんが徐々に集まって、乾杯し、たわいない話とビールの時間へ。ご一緒させて頂いた女性たちは、僕の周りに多いややマニアックな女子や気合いの入った迫力女とは違って丸の内や赤坂などのまっとうなOLさんで、ぶっちゃけ僕としては話があまりかみあってはいなかった。試合開始のホイッスルから1時間ほど経って世間話が一回りし、お互いそこから深堀りするポイントがいまいち見えなかったこともあり、いわゆる最もスタンダードなクエスチョン、「どんなタイプが好きなんですか?」が出てきた。「うーん椎名林檎とか、ちょっとマッドなのが・・」「へえ〜」的なひと回しの後、こちらが聞くと、先方の一人(Aさん)から「誠実な人。」という見事なまでのユニバーサルアンサーが返ってきた。そこで次に、「ですよね。そりゃそーだ。ちなみに貴女の言うそれは、一生に一度たりとも浮気的なことをしない人、に限定されるのでしょうか。あるいは、男なんてアホだから一生に1度や2度の間違いはあるだろうが、基本的に自分を大事にしてくれる人、でも含まれうるのか?」と問うたところ、前者であると言う。
「なるほど素晴らしい。それは僕としても否定するものではないが、しかし、多少の余裕というか、太っ腹なマインドというか、ハンドルにも一定の遊びが必要であるような、そんな感覚もあっていいのではなかろうか、その方が貴女はより幸せになれるのではないだろうか」と続けた。「全く賛成できませんね。貴方はそういうよろしからぬことをしたことがあるのですか?」「いやまあ僕はともかくですな・・男性と女性というのはフェアであるべきと思うものの、差異というのはあると思うのですよ」「そんな差異、なんて、ないです!!」とちょっと微妙な展開に。僕は間の悪い会話展開で空気を悪くしつつあることに気づいたがしかし、時すでに遅し、そのあとの若干のやりとりを経て、彼女は以前のつらかった数年間を思い出したらしく、泣き出してしまったのである。周りはそれが冗談ではないことに気づくと、当然に空気は凍り始めた。僕は先方幹事に謝りつつ困り果てる。間もなく涙の彼女が席を外し、その流れで最終的にはそこから5分後にそのテーブルは、野郎飲み、俗に言う反省会へと移行していたのであった。(なおこの時の会合では流れ的に当然ながら名刺交換も行っていないため、本文章をAさんが読むことはありません)
翌日、某和食屋で飲みながら前日のいきさつについて議論していた。「僕もひどいことを言ったつもりはなかったんですが・・しかし結果的にそういう状況をつくってしまったことは反省すべきと思っています」といった話をしつつ、お米にこだわるその店でせっせと働く素朴な女の子を見て僕は思った。「昨日のAさんは、あのままだとなんだか幸せにならないのではないかと余計な懸念をしてしまう。でもこの素朴ちゃんは、好きな人に邪念など絶対ないと信じるタイプに思えるけれど、それでよくて、幸せになる感じがする」と。いわゆる美人度で言えばAさんが上である。するとそこにいた大人女性が言った。「私はAさんを知らないけれど、多分、自分への信頼感の差ではないかしら。自分や、自分の思い・感覚への自信とか、余裕とか。自分の価値を男で決めてはいけない」と。なるほど。。確かにそれは合点がいく。ではAさんがそれを獲得するには何が必要かと言えば、それはある種の成功体験であるように思える。では成功体験をいかに得るのかといえば、それは少なくとも今の彼女の場合、Gから始まる交流試合に参加することは早道ではなく、何か素敵なことに興味を持って自分を磨いていくことがむしろ大事なのではないかと思った。
僕は自分にもそれをあてはめて、今後の行動や考え方に反映していこうと思った。
失敗から学ぶことは多い。
はじめまして、自分に自信とか余裕があるタイプの女です(笑)。大学で一緒だった、中川剛さんがFBで取り上げていて、つい一筆申し上げたくなりました。
概ね、林さんとお知り合いの年上女性の考えを支持します。でも浮気については、(肉体面は別かもしれませんが)精神的な面については男女の差異はないのではないかと思います。私も浮気した時はパートナーに太っ腹なマインドで包んでほしいと思います。社会的にも経済的にも自分で自分を幸せに出来ても、パートナーに浮気されたら寂しいでしょうし、その保険と言っては何ですが「籍入れなくてもいいから、夫を2人持つ方法はないだろうか?」とまじめに考えます。それには超太っ腹マインドの男性が2人必要ということになります。
林さんは「男性に幸せにしてもらおう」と思う女性にはちょっと酷な話をなさったかも知れませんね。貞淑な妻のふりをして、間男をもつズルさを持つ女性なら話は別ですがね。
発想が自由すぎる女ですみません、普段は精神科医をしています。
おっしゃるように純粋に精神的な面についての差異はあまりないように思いますね。現に森田さんのような考え方の方もいるということは男女ともに多様性や振れ幅があるのだと感じます。コメントありがとうございました。